コーヒー豆の焙煎(ロースト)(1)

精製された生のコーヒー豆は次に焙煎(ロースト)されて、初めて実際に我々が口にするコーヒーの香りと味を生み出します。珈琲豆の持つ本来の特性を最大限に引き出すことが目的で、コーヒーの味の8割は、生豆と焙煎で決まると言われています。

多くの場合、この工程は消費国でなされ、ロースターと呼ばれる大手のコーヒー豆卸業者が行うほか、コーヒー豆小売りを行う販売店や喫茶店などで自家焙煎されています。一部の愛好家の中には自分で生豆を購入して自家焙煎する人も見受けられます。

焙煎は焙煎機と呼ばれる専用の機械で行います。ただしフライパンや焙烙、ギンナン煎りに用いる金属製の手網や、電動ポップコーンマシンなどでも焙煎することが可能です。これらの装置は加熱原理と熱源の違いによって以下のように分類されるます。

1.直火焙煎
2.熱風焙煎
3.遠赤外線焙煎
4.マイクロ波焙煎
5.炭火焙煎(日本独自)
6.セラミック焙煎(日本独自)
7.過熱水蒸気焙煎(日本独自)

コーヒーが焙煎されるとき豆の温度は約200℃程度まで到達します。一般的な焙煎方法ではおよそ10-20分程度の加熱時間が必要となります。

焙煎の度合いのことを焙煎度といい、煎り時間により大きく分けて浅煎り、中煎り、深煎りの3段階があります。浅煎りされたコーヒー豆は薄い褐色で、中煎り・深煎りへと進行するにつれて黒褐色へと変化し表面に油がにじみ出てきます。また、日本ではさらに焙煎度を細かく区分した以下の8段階(浅煎り→深煎りの順)の焙煎度方式が良く用いられています。

(浅煎り)
1.ライト・ロースト(焙煎時間目安:10~14分)
2.シナモン・ロースト(焙煎時間目安:14~16分)
(中煎り)
3.ミディアム・ロースト(焙煎時間目安:16~18分)
4.ハイ・ロースト(焙煎時間目安:18~20分)
5.シティ・ロースト(焙煎時間目安:20~21分)
(深煎り)
6.フルシティ・ロースト(焙煎時間目安:21~22分)
7.フレンチ・ロースト(焙煎時間目安:22~24分)
8.イタリアン・ロースト(焙煎時間目安:24~26分)

一般に、浅煎りは香りや酸味に優れ深煎りは苦味に優れると言われていますが、あくまで嗜好の問題であるため、総合的に見てどちらかが優れているということは特にありません。日本においては、ミディアムからイタリアンまでの焙煎度が使われることが比較的多いようです。




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