コーヒーの淹れ方(ネルドリップ)
綿フランネルを袋状にしたもので、コーヒーの粉を漉すことによりコーヒー液を抽出する方法です。
ネルドリップは、ドリップする方法の中でも特に通好みとされています。
手入れは少し面倒ですが、ネル袋は使い込むうちにしっくりとなじんでくるので、手作り感覚満点のコーヒーが味わえます。
市販のネル袋は2枚はぎのものが多いようですが、3枚、4枚はぎの製品もあり、はぎの枚数が多い方が真円に近くなるため、コーヒーの抽出には理想的だと考えられています。近年、ドリップペーパーにもピラミッドフィルターという円錐形の商品が登場していますが、この理想に近づくために考案されたものです。
また、ネルドリップでは、外側がプラスチックや陶器で覆われたペーパードリップと異なり、湯が布にしみこむロス分を考慮して、1~2割湯の分量を増やす必要があります。
これらを考え合わせると、ネルドリップは、1~2杯程度の少量を淹れるよりも、多量に抽出する場合に適していると考えられます。また、大きな袋であれば、はぎの枚数によるネルの形状の違いも影響が少なくなります。
ネルは、使い込むに従って布の状態が変化していくため、抽出はペーパーほど容易ではなく、それなりの手技を要求されますが、スピードを加減できるため、手技によって豆のもつ味わいを十分に引き出すことができます。
ネル布をベストの状態にキープするには、まず、酸化させないことが第一です。使用後は早めによく水洗い(洗剤は使わない)をしてけっして乾燥させないことが必要です。保管は、清潔な水につけて、冷暗所に置きます。水は毎日換えましょう。また、新品のネルを使うときには、一度熱湯で煮沸すると良いでしょう。
◎ネルドリップによるドリップ手順
1.ネルは流水で内側・外側ともよく洗って使用する。新品のネルは熱湯をくぐらせてから用いるが、この際にコーヒー粉を入れて結んだ袋などを加えて煮沸するとなじみやすくなる。
2.ネル袋の先端を持って。柄をまわして絞る。しっかりと水気を切ること。
3.ネル袋に必要量のコーヒーを入れ、軽く振って平らにならす。粉の中央をスプーンの先などでくぼませる。
4.1回目の湯をくぼみの部分から注いでいく。ゆっくりと粉に湯をのせていく感じ。膨らんだ粉の一番外側には湯を当てないこと。
5.湯の太さをなるべく同じように保ちながら中心から外側に向かって「の」の字を書くようにまわし入れていく。
6.2回目以降の注湯は20~30秒蒸らしてから行う。
7.ほとんどのコーヒーの成分は3回目の注湯までで抽出されるので、4回目の注湯で濃度の調整をする。
8.サーバーの目盛りまでコーヒーが入ったら、ドリッパー上に湯が残っていても迷わずはずすこと。
9.おいしいコーヒーの出来上がり。