コーヒーの淹れ方(ダッチコーヒー)

水出しコーヒー(細かく挽いたコーヒーに水を滴下させ、長時間をかけて抽出したコーヒー)のことをオランダ人の(ダッチ)コーヒーと呼んでいます。

実は名前とは裏腹に、オランダで水出しコーヒーが愛飲されているというわけではないようで、ダッチコーヒーという名前は、オランダ植民地時代のインドネシアで考案されたことから来る名称です。
 
そのころのインドネシア産コーヒーはほとんどがロブスタ種だったため、通常のドリップ式で湯を用いて抽出したのでは苦味が強く出過ぎたため、なんとか美味しく飲めるようにと、水を使って長時間かけて抽出する水出し法が考えだされました。
 
現在のダッチコーヒーは、水の入ったタンクの下に深煎りのコーヒー粉をセットして、点滴のように一定のリズムでまんべんなく水を落とし、ゆっくりと時間をかけて抽出するものです。

水出しコーヒーは、おおよそ1秒に1滴ずつのペースで水を滴下させていくので、数人分を抽出するためには約6~7時間も待たなくてはなりません。

コーヒーの苦味は高温でより強く出るので、ダッチコーヒーの水出し法は、ロブスタ種に特有のやや強めの苦味を封じ込めるためには有効な手法だといえます。
 
もっとも、現在のダッチコーヒーは、新鮮で良質なアラビカ種の豆を使って、その繊細な風味を生かすことを目的に使われることが多くなっています。
 
水出しコーヒーはコーヒー豆の良さも欠点も、すべてを包み隠さず引き出す方法とされています。また、一部のコーヒーフリークからは、コーヒーの「甘さ」を味わえる唯一のコーヒーと言われて根強い支持を得ています。




Powered by Movable Type 3.35 Copyright(C) 2008 コーヒーエンサイクロペディア Allrights reserved.