コーヒーの淹れ方(パーコレーター)
パーコレーターは、アメリカ西部開拓時代に、アメリカンコーヒーとともに普及した循環式のコーヒー抽出器具です。現在でもアメリカの家庭では広く使われています。
ポットに水を入れ、付属のバスケットにコーヒーを入れて火にかけると、蒸気圧の力で湯がバスケット中央のパイプを上っていき、粉に浸透して落ちるというのが基本的なメカニズムなので、意外ですが基本的な原理はサイフォンと同じです。
パーコレーターは、大変シンプルな道具なのでアウトドアシーンで使われることが多く、昔の西部劇映画の焚き火のシーンなどが頭に思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
現在、私たちが「アメリカン」と呼ぶコーヒーは、薄いコーヒーという意味合いが強くなってしまっていますが、伝統的なアメリカンコーヒーとは、浅く煎った豆を粗く挽いて抽出したもののことを言います。
アメリカ大陸を東部から西海岸まで横断する長期間の保存性と、豆の歩留まりのよさから浅煎り豆を使用するようになり、グラインドは湯が循環するパーコレーターの仕組みに応じて荒挽きを採用しています。
アウトドアで、浅く煎った荒挽きのアメリカンタイプの豆をパーコレーターで淹れると、ちょっとしたカウボーイ気分(アウトロー気分?)にひたることもできるかもしれません。
パーコレーターを火にかけ過ぎると、コーヒーが濃くなりすぎるので、おいしく淹れるためには、蓋のガラス部分から覗き見ながら、適切な抽出度合いを判断することが必要となります。
パーコレーターは、その構造上どうしても香りが飛びやすく、コーヒー液が濁りがちになるので、自宅でコーヒーを入れる場合には、必ずしもおすすめの器具ではありません。
ただし、先述のとおり、アウトドアでは現在でも便利に使われているコーヒー用具です。粗挽きの浅煎り豆を用意して、沸騰したらすぐに火からはずすようにして淹れると、あまり香りを損わず、比較的失敗がありません。
◎パーコレーターによる抽出の手順
1.ポットからバスケットを取り出し、ポットに湯を淹れる。
2.バスケットにコーヒー粉をいれ、軽く振って平らにならす。
3.粉面を押さえるようにしながらバスケットにフィルターをセットする。
4.バスケットをポットにセットして蓋をする。
5.パーコレーターを火に掛けて中火で加熱する。湯が沸騰すると上に上ってくる。
6.コーヒー液が上に上がり、蓋のガラス部分に色が見えてきてから3分程度待つ。
7.火を止めてカップに注ぐ。抽出中はポットの蓋を開けないこと。