コーヒー豆の種類:中米地域
中米地域のコーヒー豆は、カリブ海諸国と中米の国々の大きく二つの地域に分けられます。
多くの場合、山あいの斜面を利用して栽培されています。
メキシコは世界第4位の生産量を誇り、この地域でもっとも有名ですが、その他の国々は国土もあまり広くないので、さほど多い生産量ではありません。
栽培されている豆の種類は、アラビカ種が最も多く、高地産の薫り高い高級品で有名な地域です。
・ハワイ・コナ・エクストラファンシー(アラビカ種)
欠点豆が少なく、深入りしても味が崩れにくい特徴を持ちます。大粒で平型で、強い酸味と柑橘系の香りも持ちます。
・メキシコ・アルトゥーラ(アラビカ種)
上品な酸味と香りのバランスが非常に良い豆です。肉厚でないため煎りやすく、さっぱりとした味わいが特徴です。
・メキシコ・アルトゥーラ・ハルテナンゴ(アラビカ種)
大粒で豆は硬く、ローストとグラインドはやや大変です。酸味豊かな傾向で、甘い香りも特徴です。
・エル・サルバドル(アラビカ種)
均整の取れた大粒の豆で、全体に緑がかっているのが特徴です。穏やかな酸味と苦味があり、中煎りから深煎りくらいのローストに向いています。
・ホンジュラス(アラビカ種)
粒はやや大きめで酸味と苦味のバランスに優れています。ほんのりとした甘味も感じられます。等級は標高により3つに分けられます。
・キューバ・クリスタル・マウンテン
大粒の最高級豆です。香り高く、酸味・苦味の個性が抑えられており、すっきりとした味わいから焙煎初心者向きです。中煎りに適します。
・キューバ・ツルキーノ
風味豊かですが、値は多少張ります。生産は国家の事情に左右されることが多く、グレードもそのときによりまちまちです。
・プエルトリコ
ソフトな味わいが特徴的ですが、生産量・流通量ともに少なく、プレミアム価格で取引されています。今のところ注目度の低い豆です。
・ジャマイカ・ブルーマウンテン No.1
アラビカ種の最高級豆で、卓越した香気を持ち調和の取れた味わい、軽い口当りと滑らかな咽越しも特徴的です。最高級の品質と呼ばれ、その中でもさらにランク付けされていて、一般に、栽培されている標高が高いほど良質だとされています。最もランクが高いのがNo.1です。
豆は大型で、深く煎ると風味が落ちるので、中煎り程度でとめるのがコツです。
・ジャマイカ・ブルーマウンテン・ピーベリー
均整が取れ、やや大粒の豆です。酸味、苦味共に穏やかで、独特の風味とすっきりとした味わいが特徴的です。風味を生かすため浅煎りが向きます。
・ハイチ
それほど高地ではない温暖気候の中で栽培されていますが、生産量は少なめです。まろやかな酸味とほのかな苦味を持ちます。とても煎りやすい豆で、味に急激な変化が出にくいため、初心者の入門に向きます。
・ドミニカ
上品な香りが特徴で、成熟度合いが高く熱どおりも良く、焙煎しやすい豆です。焙煎しやすい豆ですが、深煎りにすると平坦な味になってしまうため、深煎りは禁物です。
・コスタリカ・コーラルマウンテン
5つの火山に囲まれた高地で栽培されている豆です。厚みが均等で純度の高い味が味わえます。焙煎により、さまざまな味の変化を楽しむこともできる豆です。
・グァテマラ・ポック
高地産の豆で焙煎の難度がやや高めです。風味豊かな豆で、ブレンドの味作りには重要な要素となっています。酸味とこくに優れ、香気も良好で全体的に華やかさとキレのいい後味が特徴です。