黒茶(ヘイチャア)

緑茶を発酵させ、蒸して固めた典型的な後発酵茶が黒茶です。

茶葉を麹黴(こうじかび)の働きにより発酵させているため、独特の風味があり、飲むときも洗茶してから淹れるのが通常です。
洗茶することにより、茶についたチリやホコリ、匂いなどを洗い流して茶葉を開きやすくします。



紅茶(ホンチャア)

紅茶は明代末から清代の初めにかけて西洋に広がっていきました。現在の西洋風紅茶の期限は中国紅茶にあるのですが、その楽しみ方は異なります。

中国紅茶は西洋の紅茶のようにブレンドしたり、ミルク・レモン・砂糖などを使ったりせずにそのままストレートで飲むものが主流です。



茶外のお茶

中国茶といえば、普通は茶樹の葉のお茶のことですが、その他にも日常的にお茶と同じように飲まれているものが「茶外のお茶」です。

茶外のお茶として有名なものとしては、まず八宝茶が挙げられます。「八宝」とは「たくさん」という意味ですが、本当にさまざまなものが入っています。緑茶をベースとして、氷砂糖やなつめ、クコ、竜眼、アンズなどのドライフルーツや、松の実、菊花、白きくらげ(!)など、それぞれに薬効があり、体によいお茶とされています。ほとんど漢方薬の世界ですね。

羅漢果(ラカンカ)茶も茶外のお茶に数えられます。砂糖の数倍の甘味を持ちますが、ほとんどノンカロリーで、かつビタミン・ミネラルが豊富な優れた果実で、これをドライにしたものをお茶として飲むわけです。



工芸茶(ゴンイーチャア)

80年代の後半に本格的な製造が始まった工芸茶は、中国茶の中では歴史の浅い茶といえます。

芸術茶と言われる別名があるとおり、繊細な作業で乾燥した茶葉を一葉づつ集めては糸で縛って形作り、丁寧に仕上げられます。

お湯の中で水分を含むと茶葉がふんわりと開いて牡丹や梅の花などの形になる、主に目で楽しむためのお茶です。なかには貝、鴨や孔雀、扇といった形になるものなどもあり、そのバリエーションも年々広がっています。



花茶(ホアチャア)

花茶には主として3つのタイプがあります。

まず、緑茶や青茶、黒茶などの茶葉に花自体をブレンドしたもの。つぎに花の香りだけを茶葉に移したもの。最後に花自体をお茶として飲むものです。

いずれも独特な特徴のある香りや味を楽しめますし、花の入っているタイプのものは、その姿形も楽しみになりますので、グラスや蓋碗で淹れるのがよいと思います。



青茶(チンチャア)「烏龍茶」

日本で最も有名な中国茶である烏龍茶を代表格とする半発酵茶が青茶です。
最近では青茶の総称として烏龍茶と呼ばれることも多いようです。

製法は大変複雑な工程で、発酵の度合いのバリエーションもさまざまですが、いずれも緑茶の鮮やかかつさわやかな味わいと、紅茶の濃厚な色合いを併せ持つお茶とされています。



黄茶(ファンチャア)

黄茶は白茶よりも歴史が古く、製造工程に手間がかかるため、生産量が少なく貴重なお茶です。

昔からの茶の産地で製造されており、はじめて文献に登場したのは明代とされています。

緑茶に近い軽度の後発酵茶で、緑茶と黒茶の中間の性質のお茶ですが、どちらかといえば緑茶に近い風味です。



白茶(バイチャア)

中国ではいろいろなお茶を飲んできた人が最後にたどり着くお茶といわれています。
茶葉が白い産毛に包まれている形状から白茶と名付けられました。

産毛が残っているということは、製造の過程で茶葉を揉んでいないということです。
茶葉を摘んだら日に干して自然乾燥させ、微発酵させた後に釜煎りして仕上げます。



緑茶(リュウチャア)

中国で一番多く生産され、飲まれているのは、実は緑茶です。
私たち日本人にとって、中国茶というとウーロン茶のイメージが強く、緑茶は日本のお茶だと思いがちですが、意外ですね。

中国の緑茶は、茶葉を発酵させない不発酵タイプで、この点は日本茶と基本的に変わりありませんが、日本茶が生の葉を蒸して発酵を止めるのに対し、中国茶はほとんどが釜煎りです。

茶葉を炒めて発酵を止めるわけですね。




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